兵法その1 「背水の陣」
紀元前204年、大将軍・韓信は漢王劉邦に趙へ出兵を命じられた。このとき趙軍二十万に対し、韓信は十分の一の二万の兵で出陣した。其のとき韓信が取った策が、川を背にして自兵を後退できずして、兵は前に行くしか生きるすべなしとした策、いわゆる「背水の陣」であった。
よく、何らかの外圧によって追い込まれ、自分自身がこの方法しかとるべき道が無い様をあらわすときに「背水の陣」を用いる人がいるが、これは、「苦肉の策」というべきで、単純に自分がそうなってしまうまで周囲や社会に甘んじていたに過ぎない。
本来は、自ら若しくは自らの組織を意図的に後退できずして、前を見て進むしか方法が無い状態にする様を表す。 さて、我々はこの兵法を生かしているか? 自らを死地に追い込み「背水の陣」をとって目標をつかむよう心がけているか? そこまでの腹が出来ているか?
考えてみよう。