おらが村の誇り 地域経済の活性化はなるのでしょうか?
民主党に政権が変わりまして、地方分権について見直しがされております。
総務大臣の原口一博先生は、大阪府知事の橋下徹先生や他の先生方と協議をしながら現在国に集中している予算を地方へ配分する流れを作ろうとされています。
都心以外の地域では、人口が減少し、若い人(働き手)も減り、地方自治体の予算が減少し、悪化しているところでは年配者が安心して行ける医療施設も閉鎖に追い込まれているようです。
はたして、今回の政権交代によって各地方に国から予算が今まで以上まわった場合、その予算を生かすことはできるのでしょうか?
例えば、流通業界でいえば全国各地に大手スーパー(イオン:マックスバリューやダイエーなど)があり、地域の良い意味での差がなくなりつつあると思います。
村おこしで、何か新しい商品や地域特産の物品を販売しようとしても成功しているのは一部だけ…
「温故知新」ではありませんが…
江戸時代は日本全国に約300藩(今でいう県や市町村)あり、その藩の境には関所が設けられ行き来が制限されておりました。
よって他藩のものを勝手に扱うことができないので、それぞれの藩は地域の特性を生かしたものを生産し、一度江戸や特に大坂へ運搬し藩の経営を成り立たせていました。
米沢藩(山形県米沢市)中興の祖 上杉鷹山(ようざん)は、悪化していた藩の経営を殖産興業や武士の農業従事化など様々な案を生かし、藩の経営を立て直しした人で有名です。
他にも山田方谷(ほうこく)や二宮尊徳(金次郎)など、武士階級(行政でいえば公務員)でない人が様々なやり方で実績を残しております。
このような、地域経済の活性化はいち地方自治体やいち企業にとどまらず日本全国へも発展させていけるかもしれません。
しかし、残念ながら心から互いに協力して地域活性化の為に尽力しようとしているところは少ないように思われます。
なぜなら、歴史上に名を残した先のような人々には必ずその人を応援したり協力したりする人々がいて、その人が窮地に立たされても見捨てず力となり応援したらかに他なりません。だからこそ結果がでたのではないでしょうか?
地域経済を活性化するには、予算の生かし方や商売の方法を検討する以前に、本当に市や町や村の人達で協力してできるかどうかが鍵となっていると思います。
それにはどこにも負けない「おらが村の誇り」と郷土愛が必要なのではないでしょうか?
また、このことは企業にも言えることではないでしょうか?
何故なら、コンプライアンスとい言葉に代表されるように会社の社会的信用が問われています。以前はこのような言葉は注目されていませんでした。
自分が勤める会社が好きであればその会社に恥をかかせるようなことはしないはずです。