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シリーズ「告日本國」6 【フランスの詩人 ポールリシャール著書】

『告日本國』の原文の続きです。


現代文に訳してみましたが、専門家が行ったのではないのでその訳が不適切であるかも知れませんので、ご了承下さい。


【原文】
如是にして一切の至宝は汝を豊かならしめんがため集められたり。古き知慧に加ふるに新しき科学を以てし、偉大なる過去の遺産に加ふるに更に偉大なる将来の希望を以てす。人類の来り飲める一切の大河の合流する処に坐して、汝は互に相背馳する流れを融合したり。汝は相反ける二個の精神、二個の世界を結合せり。即ち東洋の精神的財宝を嗣げる『東方の児』は、今や更に『西方の児』となりて、其の物質的勢力を賦与せられたり。
相反ける精神の流れ再び相結ぶ第一国、如何にして欧亜の思想を統一すべきかを知る第一国汝は互に相補ひて将来の世界を成満すべき此等両部の統一者として出現したり。汝こそ将来の第一国なれ。



【現代訳】
このようにして、全てこの上なく大切な宝はあなたの国を豊かにするために集められたのであります。古くから伝わる知恵に加えて新しい科学を受け入れたことで、偉大な過去の遺産に加えて、更に偉大な将来の希望が築かれるのです。人類の来り飲める全ての大河の合流する処に座って、あなたの国は互いに行き違いする流れを融合させたのです。あなたの国は相反する二つの精神、二つの世界を結合させました。すなわち東洋の精神的宝を継承する『東方の児』は、今や更に『西方の児』となって、その物質的勢力を分け与えられたのであります。
相反する精神の流れを再び相結ぶ第一の国、どうやってヨーロッパ・アジアの思想を統一すべきかを知る第一の国であるあなたの国は、互いに相補って将来の世界を統一すべきこれら両部(ヨーロッパ・アジア)の統一者として出現したのです。あなたの国こそ将来の第一の国でいて欲しい。



【解説】
東洋と西洋は、歴史からみても大きく分けられてきました。東洋はインド・東南アジア・中国などのどちらかと言えば黄色人種、西洋はヨーロッパなどの白色人種が主に国を造り構成されております。
それぞれの文化はまったく違いますが、日本はもともと神道の発祥の中、聖徳太子の時代より東洋の文化が渡来し、儒教や仏教などが伝来され日本の文化の中に取り入れられてきました。そして、明治に入ると江戸時代までの鎖国を解消しそれまで成熟された日本文化の中に、今度はヨーロッパやアメリカからの科学技術によって作られたものが多く輸入され、日本に取り込まれています。

東洋の精神文化と西洋の物質的なものは、相反するものであるとポールリシャールは言っておりますが、これは平たく言うと天然自然との共存の化と天然自然のものを加工し、便利なものとして生かす文明の違いが挙げられ、これまでの歴史の中で東洋と西洋が融合するわけではなく、それぞれ独立して存在し、相容れないものであったことを言っております。

しかし、相容れない東洋の文化と西洋の文明を日本は受け入れ、融合し、生かしていることに驚き、日本が世界の模範たる国になれるということを言っているのです。世界を統一するということは日本が海外に出て自国のものとするのではなく、長い歴史の中で形成された日本文化が、類まれなる文化であり見習うべきだとのことを言っているのです。

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