今後、ロシアや中国は強い姿勢で日本を揺さぶります。その兆候は既に出ております。
露外相、北方領土で「現実」認めるよう強硬態度
【読売新聞:2012/01/27】
【モスクワ=寺口亮一】ロシアのラブロフ外相は26日、28日からの訪日を前に一部日本メディアの書面インタビューに応じ、エネルギー分野などでの日本との関係強化を訴える一方、懸案の北方領土問題については「(4島は)第2次大戦の結果、法的根拠に基づきロシア領となった」との「現実」を認めるよう日本に要求する強硬な態度を示した。
露外務省が26日、サイトに内容を掲載した。
4島での共同経済活動については、「ロシアの法があらゆる可能性を与える」として、「日本の法的立場を害さない」との前提で経済協力を求める日本の主張を否定した。(記事終わり)
記事リンク
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120127-00000355-yom-int
これまで、ロシア閣僚は北方領土について明言を避けてきたましたが、今後はさらに強い姿勢に出てくるでしょう。
日ソ不可侵条約を破って、日本がボロボロの時に満州や北方領土まで奪った。
そして、国際法を犯して日本兵を捕虜にしシベリアへ抑留して戦争が終了しているにも関わらず多くの日本兵を殺した。
こんな国に信義なんていうものはありません。
今回の読売新聞の記事は
北方領土はロシアのものでそこに眠っている資源もロシアのもの。共同開発させてやるから金を出せ。
と言っております。
これまで北方領土の資源開発はサハリン2などの日本の開発協力に対しある程度のそのめどがたったところで、「環境問題」と言って難癖をつけ、金と技術だけ出させて、いいところだけはロシアと中国で分配する、そんな構図は既に出来上がっております。
目先の金に目がくらんだ日本にも問題がありますが…
そんなロシアと信頼ある関係を構築する方が難しいです。
これまでアメリカの後押しでなんとか外交を続けたきた日本ですが、アメリカの国の財政は逼迫しており、軍事予算も大幅に削減され、東アジアの太平洋地域の軍事バランスも崩れると思います。
これまで、アメリカに戦争をさせ国費をつぎ込ませたロシア・中国はしてやったりです。
日本が、経済力・軍事力と言う力ではなく、その他に世界でも認められるすばらしいものを改めて思い起こし、奮起しなければ、日本は世界の潮流に飲まれ、内側から崩れてしまいます。
大国だけが国ではありません。敵の敵は友。
日本は小国で資源がない国でありながら、世界経済の2位までのぼりつめました。
まだまだ、小国日本と組もうとしている国はたくさんあります。
それには、経済・軍事だけではない何かが必要だと思います。