FC2ブログ

ありがとう

私の住んでいる秋田の山里ですが、12月〜4月までいつも飲み水を汲みに行っている山の湧き水は、積雪の為に冬期間通行止めとなります。


通行止めが解除になるまでの間、山の手前の里にある湧き水を汲んで飲食に用いています。


 


里の湧き水は近隣の町村から個人の飲料用やお店で使うのに汲みにくる程の美味しいお水と言われています。暖かくなるとお水を汲む為に待たなければならないので、私は山にお水を汲みに行っています。どちらも美味しいお水ですが浸透している地層が違うので山のお水の方が甘い感じです。コーヒーやお茶を飲むのには山の湧き水よりも少し堅い里の湧き水の方が合うのでしょうか、ファンが多くいるようです。


 


さて、仕事柄毎日この里の湧き水の前を通っているのですが、寒いのにもかかわらず誰かがお水を汲みに来ています。先日、湧き水の場所が雪に覆われてしまっていたのでお水を汲みに来たついでに簡単な除雪作業を行いました。


除雪作業をしながら水を汲んでいるおじいさんと話をしていると、私と全く同じく普段は山の湧き水を汲みに行き、この時期だけ里の湧き水を汲んでいるとの事です。理由は山の湧き水の方が湧水量が多く直ぐに水汲みが終わるからです。おじいさんは自宅でお茶を飲むのに2週間に1度の頻度で水を汲みに来ているとの事です。ささやかな世間話をしながらおじいさんと話が弾み仲良くなりました。私の住む山里には峠を越えないと来れない場所からおじいさんは来ているので、「運転に気をつけてね」のような言葉を言ったと思います。普段であれば最後に「どうもね」と言ってお別れをするのですが、「あんたに渡したい物がある」と言われ自宅の畑で取れた野菜を頂きました。名前も知らないおじいさんですが、また会うときが来るのでしょう。


 


おじいさんが水汲みを終えて去っていった後、1人で水汲みをしていると今までなかった物が目に付きました。


木の板に「ありがとう」と書いてあるものが置いてありました。


去年、水汲みに来たときにはなかったものです。


 


この板を見た時に言葉の言霊が私に伝わりました。日頃から水を汲みに来ている人が感謝の気持ちを込めて置いていったのでしょう。感謝の気持ちやおいしくなってもらいたいという願いも入っていると思います。


 


以前、水の波動についていろいろと調べた事があります。その中で「ありがとう」と書いた紙をコップや容器に貼るとそのお水が腐らずに美味しくなるというものです。


 


この里の湧き水は去年の6月〜8月の間、約1ヶ月半もの間雨が降らない時期がありました。その時に一端水が涸れてしまいました。暫く土が乾いていましたので、まとまった雨が降ってもなかなか水が湧き出てきませんでした。その時、私は山の水を汲みに行っていたので湧き水に苦労する事はありませんでしたが、里の水をいつも汲みに来ている人達はお水が飲めない事が残念で、困った事になったと思います。


 


このような事が起きましたので、日頃里の水を汲みに来ている人達は感謝の気持ちを込めて板を置いていったのだと思います。板がなかった時はお水が少し堅く喉にひっかかる感じでしたが、木の板が置かれてからはお水が少し柔らかくなった感じです。


 


里の水汲み場は人工的に使いやすくされていますが水は自然の恵みであります。自然の恩恵を日頃より受けている人からお水や水汲み場に対し感謝の気持ちが表れた例だと思います。


 


「ありがとう」の板がある限り、この水飲み場を訪れる人は心の中で「ありがとう」と唱えながら水を汲んでいるものと思います。


 


感謝が感謝をする心を呼び感謝される。


このような土地に移住して来て良かったと思える出来事でした。

スポンサーサイト
最新記事
最新コメント
プロフィール

心の学問塾 誠心館

Author:心の学問塾 誠心館
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR