志を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷
童謡の故郷の歌詞の一部です。
自らの志を信じる事を「信念」と呼びます。
「信念」を元に行動をしていると、不思議な事にその環境が整ってくるものです。
私の場合、それなりの大都市圏から童謡故郷に歌われるような、秋田県の限界集落と呼ばれる場所に本拠を構えています。
大都市圏から移住した時に持ってきたものは「志」と様々な本、それだけを持って秋田に移住してきました。
日常生活で常に自らを孤独に置き、様々な局面において正しき事を進めるにあたり試行錯誤をしてきました。
人類で初めての試みをこれから行いますので、志に関する相談者はいません。
「信念」をもち「志」だけを頼りに今日も行動をしています。
さて、日本は、国土全体が残念ながら荒廃してしまっています。
綺麗な山や河川・湖沼・海・田畑・・・
見た目は綺麗に見えますが、人間が自然を汚してしまい、本来の自然環境とはほど遠いものとなってしまいました。その再生は気の遠くなるような時間がかかるものですが、私の世代で始めないと次の世代、次の世代と国土を守って行く事が出来なくなります。
これを実践するには、自然と人間が共存する生活をいかにして行うかという大きな課題あります。
簡単にいうと、実践するという見本(手本)を示すという事です。
地域再生として6次産業化を農林水産省主導の基、全国的に展開しています。しかし、それは唯の一時しのぎに過ぎません。現在の著しく高齢化が急速に進む農業従事者にそれだけの体力が残っているかといえば、はっきりいうと殆ど残っていません。てこ入れをしない限り、日本の大部分の農村や集落が消滅して行く危機があります。
日本の食料確保は大きな課題でもあります。
食料自給率はカロリーベースで39%、実際は70%とされています。
現在、カロリーベースの食糧自給率を向上させる事が急務となっていますが、矛盾だらけの農業政策が結果的に国土を荒廃させてしまっています。
私がこれから行う事は、農業から始まり限界集落を再生させ、更にそれに関わる地域を活性化させる事を当面の目標としています。国土や地方を再生させる上で、根本的な問題を掘り起こし一つ一つ解決してゆく根気強い作業が必要とされています。人間関係を構築し地域から信用される事が大変重要であります。
今まではその作業を行う様々な人間関係を中心とした準備をしてきました。
簡単にいうと「信用を築く」という作業です。
私の住む地域は、婚姻以外での他県から人が移住して来た事は、戦後以来初めての事と聞いています。
地域を去る者がいても、地域に来る者はいません。
よそ者はいつも警戒されるものです。
童謡の歌詞の中の
志を はたして いつの日にか 帰らん
とありますが、一度地域を出て行った者はよほどの事がない限り、その地域に帰ってくる事はありません。
これが今の日本の現実であります。
思い当たる人は多くいるのではないでしょうか。
逆境に近い環境なのですが、志あるがままに様々な事を実践していると、人間関係がいつの間にか出来ているのが不思議なものです。
これも縁(円)なのでしょうが環境が少しずつ整って行きます。
さて、二宮尊徳(金次郎)の銅像が少し注目を浴びています。
二宮尊徳も当時の人々の食べる糧を確保する為に働いていました。
この高い志を実践してきた二宮尊徳の考えや行動をお手本とし、それが「報徳」言葉に形を変え、今でも実践している人達が多くいます。
この考え方は今でも言霊として残っています。
志は高ければ高い程に、険しく厳しい道があります。
志あるがままにその道を進み、その過程を如何に進むかが人生のおもしろさではないかと感じるようになりました。
予想しなかった事が幾つも展開し、それに直ぐ対処し対応出来るだけの心を持つ事を要求されます。
志の高き人は、同じような人と巡り会う事が多くあると思います。
年齢は離れていても心が通じ合う同志として、世代を超えた交流をする事もあるでしょう。
天然自然を含め、様々なものが味方(応援・援護)して頂けるものと感じる事が多くあります。
今年は雪が多い年でありますので、雪解けが大幅に時間がかかり、稲作等の準備が大幅に遅れると予測されています。私の場合、農業の準備に時間を要しますので、稲作開始が遅ければ遅いほどに助かるという事です。
これも日頃から万物に感謝をする事で、感謝に感謝される事の繰り返しであります。
何故、このような結果になるのでしょうか。
私なりに分析をしてみました。
士(さむらい)+心 = 志
志 = 武士道
武士道 = 道義
道義 = 信仰
万物に感謝をするという事は、神仏等の見えない者も含めて感謝をする事でもあります。
神様=八百万の神々様、神様、お稲荷様
仏=自分達の先祖
これを「大和心」と呼ぶのではないでしょうか。
総ては繋がっています。
縁(円)を大切に。