寄り添う
人は寄り添いながらでないと暮らして行けません。
必ず様々な人々との関係を持ち生活を営んでおります。
自然も同様です。
食物連鎖というとわかりやすいと思いますが、更に人が手を入れる事によって維持できる里山の自然もあります。
森林
木を三つ書いて森
木を二つ書いて林
木が寄り添って森林を成しています。
人は集落を作りそこで生活をしています。
集落が大きくなり村となります。
人口が増えると町や市となります。
自然も人も全く同じ摂理を基に暮らしています。
大和民族たる日本人の本来あるべき生活の姿とはいかなるものなのでしょうか。
日本人は、四季を愛し、寒い冬が過ぎると、桜を見て春の訪れを喜び、新緑を愛で、夏を楽しみ、紅葉狩りをしながら秋の幸を楽しむ。
特に都会に住む人達は自然を求め週末になると動き出します。
自然と共に歩む生活をする事を心と体が求めているのではないでしょうか。
私も里山に来る前は、週末の度に自然を求めて様々な所へ出かけていました。
今では里山に住んでいますので、あまり出かける事もなくなりました。
出かけなくても十分に自然を満喫しています。
寄り添うというのは人と自然も一緒だという事です。
里山の森林は人が入って手入れをしていました。人が手入れをする事で里山の自然生態系を保つ事が出来ています。しかし、里山の人口減少と高齢化により里山の森林を手入れをする人が少なくなってきました。人が手入れをすることで維持できた自然生態系が破壊されてしまっているのです。
植林されていても手入れのされていない森林は、山が泣いています。
重く暗い雰囲気に包まれ動物もあまり来ません。
結果的に手入れをしない事で人間が森林を汚してしまったのです。
歴史を辿ってゆくと、縄文時代から植林が行われていました。
栗や胡桃、漆などを植林しています。もちろん人が生活をするの不可欠なものです。縄文時代から日本人が食べているものはあまり変わっていません。山の木の実もありますが、米などの五穀、海や川の魚など、調理の方法や用具が変わっただけで食べているものは一緒です。
これらの天然自然の恵みをこれからも維持する為には、人と森林が寄り添いながら生活する事が必要です。
里山は人が少なくなっています。
そこに若い人が入ってくるだけでも集落が明るくなり希望も見えてきます。
そこの地域に入る事で、若者がそこを継いで行くことになります。
人と森林、寄り添いながらこれからも日本の国土を維持することを今求められています。
自然の恩恵を受け、人が感謝することで自然からも感謝をされる事でしょう。
大和民族は自然と共存する生活を営む知恵を身につけています。
それを忘れてはならないと思います。