天災は忘れたころにやってくる(115年前もすごかった)
東北・関東大震災に於いて、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
ちょっと調べてみましたが、1896年(115年前)に大きな津波がありました。
三陸沖の日本海溝傍で発生したM8.5の地震により巨大な津波が発生し、22,000名を超える死者不明者が出る大惨事となったそうです。
国際語“Tsunami”の語源ともなった 象徴的な津波だそうで、陸上での地震の震度は2〜3程度であったとされ、地震による大きな被害はなく、突如、大津波が三陸沿岸を襲い、岩手県大船渡市綾里では38.2mも津波が駆け上がったとの記録があります。
日本は昔から、地震や津波という天災がありました。
私達の先輩は、天然自然の摂理から文化を構築し、天災によって悲惨な目に会った時、その天災を自分達の戒めとして、生活の中に取り入れてきたのではないでしょか。
それは、堤防を造ったり防潮堤を造ったりという科学に頼るものではなく、津波がきても大丈夫なような場所に家を造り、天災から身を守るすべを構築してきたと思います。
しかし、今の私達は先人が残してくれた教訓を生かそうとせず、科学に頼り、自然を破壊し、天然自然に対する畏敬と恐怖の念を忘れてしまっています。
今回、世界最大の防波堤(科学技術の結晶)が何ら役に立たなかったことが、それを立証しているのではないでしょうか。決して科学を否定しているのではなく、天然自然を無視した科学はやがて破綻するのではと思います。
後世に、同じような犠牲者を出さないためにも…