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シリーズ「告日本國」3 【フランスの詩人 ポールリシャール著書】

『告日本國』の原文の続きです。

現代文に訳してみましたが、専門家が行ったのではないのでその訳が不適切であるかも知れませんので、ご了承下さい。


【原文】
 吾れは日没するの国、其地火焔に包まれ、其の諸国頽癌に瀕せる西方より、曙光の国、日出づる帝国に来れり。聴け、吾れは我が母国に語るが如く汝に語らん。蓋し世界の一切の高貴なる人、凡ての国を視ること巳が国を視るが如くし、凡ての国に盡すこと己が国に蓋すが如くする日必ず到らん。而も吾れ爾餘の如何なる諸国に語らんより、特に汝に向って肝膽を披瀝し得るは、蓋し汝は其の感ずること諸国に優りて深甚なるが故なり。
吾が言に聴け。聴きて汝が国民として世界に於ける使命を覚れ、使命と天職とを覚れ。


汝が此の使命のために選抜せられ、祝福せられたるは、決して今日の事に非ざるなり。汝は多幸なる島嶼を城砦として其裡に建設せられたり。恰も是れ繞らすに波浪の墻壁を以てし、海洋を以て警護とせる安全なる揺藍裡に長養せるに譬ふべし。されど敏感なる国土に揺られたるが故に、不覚の甘睡に堕することなかりき。



【現代訳】
 私は、日が没する国、其地は火焔に包まれ、其の諸国は衰えすたれようとしている西方より、夜明けに、東の空にさしてくる太陽の光の国である帝国に来ました。ぜひ聞いてほしいのです、私は自分の母国に語るようにあなた方に語ろうと思います。まさしく世界の全ての高貴な人は、全ての国を見ることが自分の国を見ることのように、やがて全ての国に尽くす日が来きます。そんなにまでも私は他のどんな諸国に語るよりも、特にあなたの国に向かって心の奥底を披歴しようとするのは、まさしくあなたがその感じることを諸国よりぬきにでて深く感じていると思うからです。


あなたがこの使命の為に選抜され、祝福されるのは、決して今日決まったことではありません。あなたの国は非常に幸せな島を城砦としてその中に建設されました。まさしくここに心を巡らせば、うねりを隔て、海洋が警護となって、安全に長い間自らを養うに例えらるのです。しかし、敏感な国土に揺られるが故に、油断して眠ることに陥ることがなかったのであります。


【要訳】
ポールリシャールのいたフランスは、戦争の為に国力が衰え、自分の国の現状を悲観していました。その中ではるばる日本に来て、日本の伝統・文化・思想などに触れ、世界を見てきたポールリシャールの目にこれまで見たこと触れたことがない感動を伝えんがために、自分の国をも救ってもらわんがために、心から知ってもらうようにうったえたのであります。

その初めに
ヨーロッパは各国が陸続きで、国境を侵されることが絶え間なく繰り返され、自国を守るのに腐心していたことと違い、日本は四方を海に囲まれているために、他国から国境を侵される心配が少ないこと
そして、国境を侵される心配がないからといっても、「敏感な国土」とは地震が頻繁で人々が死と隣り合わせであり、平和にうつつを抜かし、心に油断ができるようなことをしてこなかったこと、そのような日本固有の国土の環境が日本の伝統・文化・思想を育て上げてきたことを感じたのであります。

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