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シリーズ「告日本國」10 【フランスの詩人 ポールリシャール著書】

『告日本國』この書籍は世界の状況と日本の伝統・文化を冷静に分析し、日本が取るべき方向性を示していると言っても過言ではありません。


その原文が入手できましたのでシリーズでアップしております。


現代文に訳してみましたが、専門家が行ったのではないのでその訳が不適切であるかも知れませんので、ご了承下さい。


【原文】
 未だ嘗て敗衂の屈辱を甞めざる国よ。若し汝にして真個に金甌無缺の名に値せんと欲せば、理想のための戦士たれ、将來のための戦士たれ。之が為に戦ふものは敗る々ことなし。理想は将來なり。如何なる国民も其の理想を実現する以外に使命なく、また其の以外に国體なし。汝若し萬国の首たらんと欲すれば、その戦士をして至高なる理想のための戦士たらしめよ。汝若し国運をして無窮ならしめんと欲すれば、最も無窮なる大業に参与せよ、将來の世界と聯盟せよ。蓋し将來の世界は己れに奉ずるものに奉ずべし、多く奉ずる者には多く、少しく奉ずる者には少しく奉ぜん。而して現在の世界は、その至高の理想に奉ずる者に向って、己が全力を与ふべし。

国威の発揚に志せよ。但し国威の一半は力より、他の一半は精神より来るを要す。力を所有せよ、而して力に所有せらるゝ勿れ。力が隠し有てる悪魔に備へよ。汝は西欧の武器を採れり。希くは之を純化せよ。之をして無敵たらしめんが為には其の純潔を保て。卑しき利欲の泥をして之を汚さしむる勿れ。之を些々たる利害の為に用ひずして、高貴なる理想の為に用ひよ。之をして汝の體軀を蔽はしめて、其の精神を蔽はしむること勿れ。


【現代訳】
 今までに一度も敗北の屈辱を嘗めていない国。もし、あなたの国がまことに強固で外国の侵略や侮りを受けずに尊厳を保つ国という名を欲するのであれば、理想の為の戦士でいて欲しい、将来の為の戦士でいて欲しい。これの為に戦う者は敗れることはありません。理想は将来なのです。いかなる国民もその理想を実現する以外に使命は無く、またそれ以外の国体も無いのです。あなたの国がもし世界の国々の首領でありたいと思うのであれば、もっとも果てしない大業に加わり、将来の世界と行動を共にする誓いを結んで下さい。おおよそ将来の世界は己(日本)に謹んで勤めるものはうやうやしく受け、多く勤めるものには多く、少なく勤めるものには少なく受けられよ。そして、現在の世界は、そのこの上ない理想に謹んで勤めるものに向かって、己(日本)が全力を与えて下さい。

 国威を奮い立たせることを志して下さい。但し、国威の半分は力を、他の半分は精神から来ることが肝心です。力(軍事力)を所有して下さい、しかしながら力(軍事力)に所有されないで下さい。力(軍事力)が隠し持っている悪魔に備えて下さい。あなたの国は西洋の武器を採用しました。願わくばこれを純粋なものにして下さい。これによって(西洋の武器)無敵でいるためには、穢れなく心を清らかに保って下さい。利益を得ようとするいやしい欲望の泥によって穢れないで下さい。これを、取るに足らない利害の為に用いず、高貴な理想の為に用いて下さい。これでもってあなたの身体を覆い、その精神を覆うこと無いようにして下さい。



【解説】
第1次世界大戦が終わった当時、世界の列強国は覇権を争い駆け引きをしておりました。日本は日露戦争という過去最大の戦争を終えてヨーロッパやアメリカと対等の国として認識され、明治維新より続いてきた「富国強兵」政策がひと段落しました。

ヨーロッパ諸国は、アジアに植民地を求めその覇権争いも第1次世界大戦へつながりましたが、それがひと段落して世界的な戦争を起こしてはならないという指針のもと国際連盟が設立されましたが、国際連盟は列強国の優位な場でしかなく、人種平等を提案した日本は孤立しかねない状況に陥ります。アジア諸国は相変わらずヨーロッパ諸国の植民地でしかなく、アジアの人々は自由が奪われた状態でした。

リシャールはそのような状況に対して、アジアの一国である日本にアジアのために立つよう促しているのでした。

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