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シリーズ「告日本國」15 【フランスの詩人 ポールリシャール著書】

『告日本國』この書籍は世界の状況と日本の伝統・文化を冷静に分析し、日本が取るべき方向性を示していると言っても過言ではありません。


その原文が入手できましたのでシリーズでアップしております。


現代文に訳してみましたが、専門家が行ったのではないのでその訳が不適切であるかも知れませんので、ご了承下さい。



【原文】
 受けたるものを誇らず、之に酬ゆることを誇れ。亜細亜に負へる者よ、亜細亜の諸国が曽て汝に与へたるものに対して、之を百倍して報謝することを誇れ。今は奴隷なる諸属の賢者より受けたる古き教訓に対して、彼等の自由、彼等の自主を返礼とせよ。彼等曽て美を汝に頒ちたり。今は力を彼等に与へよ。欧羅巴に負へる者よ。徒らに之に似んことを望むものに非ざるを誇れ、其の熱心に対して賞与を受けんとする勤勉なる弟子たるに止まらざるを誇れ。教を欧羅巴に受けたるに対して、欧羅巴をして学ばしむる、生命ある模範たり教訓たれ。世界に負へる者よ、世界の未だ之を有せず、而して之を汝に期待するものを招徠することを誇れ。世々に負へる者よ、汝は受くることに於て既に足れり。今や進んで創始せざる可からず。

 何人の想ひも達せざる遼遠の過去より一系直下して、今や汝は何人も知らざれど、而も何者か汝の至深処に於て之を静観する将來の世界の門に立てり。過去を誇る勿れ、現在を誇る勿れ、唯だ將来を誇れ。他国は過去の光栄の重ぎに堪えずして屈せんとする時、汝の光栄は將来より来る。
さらば萬国の前に將来の光栄を輝かせ。





【現代訳】
 受けたものを誇らず、これに酬いることに誇りを持って下さい。
 アジアを背負う者よ、アジアのあらゆる国が全て、あなた方に与えたものに対して、これを百倍にして恩に報い、徳に感謝することに誇りを持って下さい。今は奴隷となって従っている賢人より教えられた古き教訓に対して、彼らの自由、彼らの自主を以て返礼として下さい。彼らが全て美をあなた方に分配したのです。今は力を彼らに与えて下さい。

 ヨーロッパを背負う者よ、むなしくこれに似ることを望むものではないことを誇って下さい、その熱心に対して褒美を受けようとする勤勉な弟子でいようとすることに止まらないことを誇って下さい。教えをヨーロッパから受けたことに対して、ヨーロッパがかえって学ぶ、生命ある模範であり教訓となって欲しい。

 世界を背負う者よ、世界の国々が未だにこれを有することが出来ず、そしてこれをあなた方に期待するものが招かれ来ることを誇って下さい。

 累世を背負う者よ、あなた方は受けることに於いて既に足りております。今や進んで新たに物事を始めなければなりません。

 何人もの思いが達せる事の出来ないはるか遠い過去から一系にまっすぐ降りてきて、今やあなた方は何人いるか知りませんが、何者かがあなた方の深き所に至ってこれを静観する将来の世界の門に立っております。過去を誇ってはなりません、現在を誇ってはなりません、将来を誇って下さい。他国が過去の栄光の重さに耐えかね、それに屈しようとする時、あなたの国の栄光は将来より来るのです。
それならばあらゆる国の前に、将来の栄光を輝かせられます。



【解説】
 リシャールはアジアの精神とヨーロッパの文明を取り入れ自分のものとした日本を高く評価しました。アジアの精神とは武士道に他なりません。江戸時代は特に鎖国をしておりましたので他国からの文化が入ることが少なく、国内で文化が熟成されました。江戸時代、昌平坂学問所、藩校や寺子屋によって儒学や朱子学が学ばれ道義や道徳など人としての正しい行いの教育が国内に広く行きわたりました。

「子いわく…」という言葉をよく聞きますが、この「子」とは孔子を表しており、孔子は中国に人で儒教や儒学の発祥させた人であります。また、南宋(中国)の朱熹によって再構築された儒教の新しい学問体系で朱子学があり、これもまた広く学問として伝わりました。

 武士道は、その体系が中国より伝来された学問の影響を多く受けており、それを熟成させて日本人は人としてあるべき大切なことを学んできたのです。

 また、明治維新後「振り向けば文明開化の音がする」という言葉のように、西欧からの文明が多く取り入れら得ました。新橋から横浜には汽車が走り、横浜にはガスの街灯が灯り、新しい技術が多く取り入れられたのでした。

 一系の天皇を奉じ、時代を歩んできた日本は既に国内が統一されその民族が仁徳ある世界の人々の模範になるような民族であり、それは将来に対して誇りを持てる民族であることをリシャールは言っております。


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