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おとぎばなしを見直そう?

もうすぐ桜の季節です。





散る桜 残る桜も散る桜


日本の情緒を代表する花


でも、一年で花を咲かせるのはわずかな期間。


それまでは、暑い日や冬い日を耐え忍び生き物が芽吹く「春」を代表して私たちに暖かい日の訪れを知らせてくれます。


そんな、桜に近い「おとぎばなし」




はなさか爺さん

 

 
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。


二人は子どもがいなかったので、シロというイヌをとても可愛がっていました。


ある日、シロが畑でほえました。


「ここほれワンワン、ここほれワンワン」


「おや? ここをほれと言っているのか。よしよし、ほってやろう」


おじいさんがほってみると、


「ややっ、これはすごい!」


なんと、地面の中から大判小判がザクザクと出てきたのです。


この話を聞いた、となりの欲張りじいさんが、


「わしも、大判小判を手に入れる。おめえのシロを、わしに貸してくれや」


欲張りじいさんは、シロを無理矢理畑に連れて行きました。


そして、嫌がるシロがキャンキャンないたところをほってみると、くさいゴミがたくさん出てきました。


「この役立たずのイヌめ!」


怒った欲張りじいさんは、なんと、シロを殴り殺してしまったのです。


シロを殺されたおじいさんとおばあさんは、なくなくシロを畑にうめてやると、棒(ぼう)を立ててお墓を作りました。



次の日、おじいさんとおばあさんがシロのお墓参りに畑へ行ってみると、シロのお墓の棒が一晩のうちに大木になっていたのです。


おじいさんとおばあさんは、その木で臼(うす)を作って、おもちをつきました。


すると不思議な事に、もちの中から宝物がたくさん出てきました。


それを聞いた、欲張りじいさんは、


「わしも、もちをついて宝を手に入れる。おめえの臼を、わしに貸してくれや」


と、臼を無理矢理借りると、自分の家でもちをついてみました。


しかし出てくるのは石ころばかりで、宝物は出てきません。


「いまいましい臼め!」


怒った欲ばりじいさんは臼をオノでたたき割ると、焼いて灰にしてしまいました。
大切な臼を焼かれたおじいさんは、せめて灰だけでもと、臼を焼いた灰をザルに入れて持ち帰ろうとしました。


その時、灰が風に飛ばされて、枯れ木にフワリとかかりました。


すると、どうでしょう。


灰のかかった枯れ木に、満開の花が咲いたのです。


おじいさんは、うれしくなって。


「枯れ木に花を咲かせましょう。パアーッ」


と、言いながら次々に灰をまいて、枯れ木に美しい花を咲かせました。


ちょうどそこへ、お城のお殿さまが通りかかりました。


「ほう、これは見事じゃ」


お殿さまはたいそう喜んで、おじいさんにたくさんのほうびをあげました。


それを見ていた欲張りじいさんが、


「おい、わしも花を咲かせてほうびをもらう。その灰を、わしによこせ!」


無理矢理に灰を取り上げると、お殿さまに言いました。


「殿さま、この灰はわしの物です。わしが枯れ木に花を咲かせますから、わしにもほうびを下さい。バァーッ!」


欲張りじいさんは殿さまの前でたくさん花を咲かせようと、灰をいっせいにまきました。


すると灰がお殿さまの目に入って、欲張りじいさんはお殿さまの家来にさんざん殴られたということです。


おしまい

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