国思ふ 道に二つは なかりけり… 明治天皇御製

日露戦争時、とある場所でお爺さんと息子が農業をしておりました。二人は荷車を曳いてあぜ道を進んでおります。息子は足が悪いらしく、荷車を押す体もきつそうです。
そこにある偉い兵隊さんが通りました。親子は道端に寄って兵隊さんに道を譲りました。すると兵隊さんは「お爺さん大変そうですね~」と声をかけました。
するとお爺さんはこのように答えたそうです。
「今は戦争で大変な時なのに、息子が足を悪くして戦地に行くこともできず申し訳ありません」と…
その偉い兵隊さんは、その場を後にしそばにいる従者を呼びました。そして金子を包んであの親子に渡すように命じました。
そして偉い兵隊さんは次の歌を詠みました。
国思ふ 道に二つは なかりけり 軍(いくさ)の庭に 立つも立たぬも
その偉い兵隊さんは実は明治天皇でありました。
今の時代、国難と言われております。
例え戦時でなくとも、国の為を思うことは日本人として大切だと思います。
スポンサーサイト